新米WEB担当者のための
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企業内のWEB担当者として知っておかなければいけない基礎知識や
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コンプライアンス対策にも。企業WEBサイト管理パッケージとしてのCMS

コンプライアンス対策にも。企業WEBサイト管理パッケージとしてのCMS
  • #CMS
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企業のコンプライアンスという言葉は当たり前に使われるようになりましたが、WEBサイトとコンプライアンスという言葉を結び付けて考える人はどれだけいるでしょうか?

一見関係なさそうに見えますが、適切に管理できていないWEBサイトはコンプライアンス違反の発生するリスクを抱えていることは知っておかなければなりません。

  • 掲載されている情報の正しさは担保されていますか?
  • 著作権法、個人情報保護法、景品表示法などの法令に遵守した内容になっていますか?
  • 掲載されている内容それぞれに対する責任は明確になっていますか?
  • 組織変更や担当者が交代になるときの備えはできていますか?
  • 問題が発覚したときにすぐに対応や復旧できる体制ですか?

管理体制がしっかりしていないと何か問題があったときの対応が遅れる要因になってしまいます。
逆にいえば、適切なWEBサイトの管理体制は問題が起きるのを事前に防ぎ、コンプライアンスの向上に役立てることができます。

今回は企業WEBサイトを適切に管理するうえでCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)がどのように役立つのかご紹介します。

コンプライアンス向上に役立つCMSのサイト管理機能

CMSと聞いて、あまり詳しくない方は自社でサイトを更新するためのツールという印象をまず思い浮かべるのではないでしょうか。
しかしCMSには更新ツールという枠を超えて、適切なサイト管理に役立つ機能がいくつも用意されています。

権限管理、アクセスコントロール

CMSではアカウントごとの編集・閲覧権限を管理できます。必要な箇所以外は触れることができないように設定し、責任範囲を明確にできます。
公開前に見られてはいけない情報(IR情報など)の閲覧を最低限の関係者のみに制限することで、情報漏洩対策にも一翼を担います。

担当者ごとに編集・閲覧できる範囲を制限することで、担当者が部外のコンテンツを勝手に書き換えてしまうことを防ぎます。

アクセスコントール

承認フロー

CMSを使って編集されたコンテンツは公開する前に必ず、上司やサイト管理者の承認(チェック)を必須とする流れを作ることができます。
「編集者⇒上司⇒最終確認者」といったようにチェックを複数の段階に分けることも可能です。

編集担当者が誤った情報や法・規則から逸脱した内容を掲載してしまったときに、その状態のまま公開されてしまう事態を承認フロー体制が防ぎます。

承認フロー

バージョン(履歴)管理

CMSではコンテンツの更新記録が自動で蓄積されます。誰がいつどの部分を更新、公開したのかが確認できます。
また過去の状態にすぐに差し戻すこともできます。

誤った情報が掲載される事態が起きてしまったときに、その編集者や影響期間を調査特定し、早急に変更前の状態に復元できます。

バージョン(履歴)管理

公開日時予約

CMSでは編集したコンテンツの公開日時を事前に設定できます。
公開時間が厳守されている情報の公開遅れ、もしくは事前に公開されてしまう事態を防ぎます。
IR情報など公開日時を厳密に管理しなければならないコンテンツの更新に重宝します。

さらに承認フロー機能と組み合わせれば、設定時刻のミスもなくなり万全です。

公開日時予約

適切なサイト管理を実現できるCMSを選びましょう

企業WEBサイト管理上のリスクを軽減できる機能をご紹介しましたが、一口にCMSといっても種類がたくさんあり千差万別。
ものによってはここで挙げたこと全ては実現できない場合もあります。
また、標準機能ではない場合、機能を追加するのにセキュリティ面でリスクを負う場合もあります。
大事なコンテンツを管理するCMS、将来を見据えて慎重に選定することをお勧めします。

最後に弊社が取り扱っているCMSを少し紹介させてください。

高機能オープンソースCMS「Concrete CMS」

弊社はアメリカで開発された高機能CMS「Concrete CMS」を取り扱っています。

Concrete CMS
  • 当初から企業向けに開発されたCMSであるため基本設計がしっかりしている
  • 企業CMSに求められる機能がオールインワンで初めから組み込まれている
  • PHPオープンソースCMSであることから、高度なカスタマイズも可能であり将来のさまざまな要望に応えられる拡張性がある

などの特徴が決め手となり、2022年より取り扱いを開始しました。
ここで紹介したようなコンプライアンス体制を実現する機能もすべて組み込まれています。

CMS導入の際は、ぜひConcrete CMSも候補として検討してみてください。